身につく職業柄の癖はさまざま

医療現場では、消毒液など消費期限が定められているものの容器には、必ず開封日を記入しなければいけません。そのため、自宅でもドレッシングやマヨネーズなどの容器に、開封日を記入する癖がついている看護師も多いです。家族からは、「賞味期限が記載されているのだから、いちいち開封日を記入する必要はないのに」と言われてしまうこともあるようです。
また、外食する際にはカレーやシチューを食べながら、平気で患者の排泄物の話をしたり、焼肉屋でホルモンを食べながらオペで見た内臓を思い出して話題に挙げたりすることも珍しくありません。たまに同僚と外食する時は、周囲の客に職業や職場がバレないよう、医療用語を組み合わせた暗号を使って会話することもあります。さらに、外出先では無意識にAEDの位置を確認してしまい、AEDが設置されていないと何となく落ち着かない気分になることもあるようです。
夜勤明けや休日に電話がかかってくると、たちまち看護師としての意識が目覚め、前日自分が行った処置に失敗があって職場からかかってきた電話ではないかと疑ってしまいます。職場からの電話ではなくても、ナースコールと混同して「どうされましたか」と思わず聞いてしまうこともあるようです。仕事中は忙しくトイレに行く余裕がないことも多いため、仕事中でなくても無意識のうちにトイレに行くタイミングを遅らせることもあります。同時に、トイレに行く回数を減らすため、水分補給を控える癖が付いている看護師も少なくありません。